進振りを考え始めたら、最初に整理したいのは「自分が参加資格を満たせるか」と「手続きがどんな順番で進むか」の2つです。
進学志望の登録は6月から始まりますが、最終的に進学選択の対象になるかどうかは、2S2ターム・Sセメスター終了時点で所定の条件を満たしているかで判定されます。点数の前に、まずは制度の土台を押さえておくことが大切です。
この記事では、2018年度以降入学者向けの進学選択参加資格と、2025年度の手続き日程の例をまとめます。日程や細かな掲示は年度ごとに更新されるので、実際に使うときは当年度の『進学選択の手引き』と前期課程Webサイトも確認してください。
1. この記事で確認できること
- 進振りに参加するための条件
- 文科・理科それぞれで見落としやすいポイント
- 手続きがいつ、どの順番で進むのか
- 何を先に整理しておくと進振りを考えやすいか
進学選択参加資格(2018年度以降入学者)
〇文科
2018年度以降入学者の文科生の進学選択参加資格は次の通りです。
| 科目 | 文科一類・文科二類 | 文科三類 |
|---|---|---|
| 既修外国語 | 5単位の成績の平均が40点以上 | 5単位の成績の平均が40点以上 |
| 外国語(初修外国語) | 6単位の成績の平均が40点以上 | 6単位の成績の平均が40点以上 |
| 初年次ゼミナール文科 | 2単位の取得 | 2単位の取得 |
| 社会科学 | 4単位の取得 | 2単位の取得 |
| 人文科学 | 2単位の取得 | 2単位の取得 |
| 総合科目 | 11単位の取得(L系列の5単位を含む) | 13単位の取得(L系列の5単位を含む) |
| 総取得単位数 | 46単位以上 | 46単位以上 |
文科で見落としやすいポイント
- 文科一類は、社会科学4単位のうち「法Ⅰ」または「政治Ⅰ」2単位を含む必要があります。
- 総合科目は、合計単位数だけでなくL系列の必要単位も確認しておく必要があります。
〇理科
2018年度以降入学者の理科生の進学選択参加資格は次の通りです。物質科学や生命科学は科類ごとに条件が異なるので、表でまとめて確認しておくと整理しやすくなります。
| 科目 | 文科一類・文科二類 | 文科三類 |
|---|---|---|
| 既修外国語 | 5単位の成績の平均が40点以上 | 5単位の成績の平均が40点以上 |
| 外国語(初修外国語) | 6単位の成績の平均が40点以上 | 6単位の成績の平均が40点以上 |
| 初年次ゼミナール文科 | 2単位の取得 | 2単位の取得 |
| 基礎実験 | 3単位の取得(任意選択科目の単位を除く) | 3単位の取得(任意選択科目の単位を除く) |
| 数理科学 | 6単位の取得(「数理科学基礎演習」1単位および「数学基礎理論演習」1単位を含む) | 5単位の取得(任意選択科目の単位を除く) |
| 自然科学(物質科学) | 「力学」2単位、「熱力学」または「化学熱力学」2単位、および「物性化学」2単位の取得 | 「力学」2単位、「熱力学」または「化学熱力学」2単位、および「物性化学」2単位の取得 |
| 生命科学 | 1単位の取得(「生命科学」1単位の取得) | 2単位の取得(「生命科学Ⅰ」2単位の取得) |
| 総合科目 | 8単位の取得(L系列の2単位を含む) | 8単位の取得(L系列の2単位を含む) |
| 総取得単位数 | 53単位以上 | 53単位以上 |
理科で見落としやすいポイント
- 理科一類は、数理科学の中に「数理科学基礎演習」と「数学基礎理論演習」を含める必要があります。
- 基礎実験と数理科学は、任意選択科目の単位の扱いを見落とさないようにする必要があります。
手続き日程(2025年度の例)
進振りは、いきなり志望先を決めるイベントではなく、春から秋にかけて複数の段階を経て進んでいきます。
ここで載せるのは2025年度の例です。実際の日程は年度ごとに更新されるため、登録前には必ず最新版の手引き・前期課程Webを確認してください。
| 日程 | 内容 |
|---|---|
| 6月23日(月)10:00 〜 6月26日(木)16:50 | 登録期間。第一段階の進学志望・不志望の登録、第一段階定数(暫定版)発表 |
| 7月7日(月)11:00 〜 | 第一段階進学選択志望集計表発表、第一段階一次点数分布表発表 |
| 8月4日(月)11:00 〜 9月1日(月)16:50 | 第二段階進学志望登録 |
| 8月19日(火)10:00 〜 | 2Sセメスター / 2S2ターム成績表発表(科類により時間が異なる)、進学選択可能条件の成否発表、第一段階二次点数分布表、平均点発表 |
| 8月29日(金)10:00 / 11:00 〜 | 第一段階進学内定者発表、第二段階定数発表、各学部内定者ガイダンス日程発表 |
| 9月18日(木)10:00 〜 | 第二段階進学内定者発表、第三段階定数発表 |
| 9月18日(木)10:00 〜 9月19日(金)12:00 | 第三段階進学志望登録 |
| 9月26日(金)10:00 | 第三段階進学内定者発表 |
| 9月29日(月) 〜 30日(火) | 第内定者学部ガイダンス |
| 1月5日(月)9:00 〜 1月14日(水)16:50 | 進学内定辞退届受付 |
| 3月12日(木)10:00 / 11:00 〜 | 進学者発表 |
進振りを考えるときに、先に整理しておきたいこと
参加資格と日程を見たうえで、最初に整理しておきたいのは次の3つです。
1.自分の科類で必要になる条件は何か
まずは、自分の科類に必要な条件を一覧で把握しておくことが大切です
特に、語学の平均条件、L系列、理科の基礎実験や数理科学は、あとから慌てやすいポイントです。
2. どこが単位数のボトルネックになりそうか
単位数が足りないのか、系列が偏っているのか、必修が抜けているのかで、履修の立て方はかなり変わります。
進振りは点数の話になりがちですが、その前に参加資格を満たせる見通しを立てることが重要です。
3. いつまでに何を決める必要があるか
日程を把握しておくと、春は情報収集、6月は第一段階登録、夏は成績と順位を見ながら調整、という見通しが立ちます。
年度ごとの差はあるものの、進振りは段階的に判断していく手続きだと捉えると流れが見えやすくなります。
進振りで単位数が使われる学科
一部の学科では、平均点に加えて「取得単位数」も評価に用いられます。代表例として以下があります。
工学部システム創成学科ABC(第二段階)
「システム創成学科第二段階指定平均点」は次の式で算出されます。
「システム創成学科第二段階指定平均点」=「工学部指定平均点」×取得単位数(上限90単位)※
※取得単位数(上限90単位)には、合格・不合格のみの評価による科目を含みます。その他は、「工学部指定平均点」の記載と同様です。
農学部(生命化学・工学を除く全専修)(第一段階・第三段階)
「農学部第一段階・第三段階指定平均点」は次の式で算出されます。
「農学部第一段階・第三段階指定平均点」=「基本平均点」×取得単位数(上限90単位)※
※取得単位数(上限90単位)には、合格・不合格のみの評価による科目を含みます。
まとめ
進振りでは、まず参加資格を満たせるかを確認し、そのうえで日程に沿って段階的に志望を固めていくことが重要です。
点数だけに目が行きがちですが、単位数や系列、必修条件などの土台が揃っていないとそもそも参加できません。
早い段階で「条件」「単位数」「スケジュール」を整理しておくことで、余裕を持って進振りに臨むことができます。
