

西洋史学専修課程は、文学部屈指の大所帯である。在籍する学生の数は、大学院生をふくめて合計で90名になる。大学院生の存在感が大きいこともこの専修課程の特色であり、教育とならんで研究にも大きな比重がかけられていることを示している。助言を与えてくれる先輩には事欠かないだろう(ただし、常に10名前後の大学院生がヨーロッパ各地に留学している)。 法文二号館一階、附属図書館に一番近い一角に西洋史学研究室があり、基本的に出入り自由である。入口近くには新着雑誌の棚があり、その奥で助教、事務補佐の嘱託が勤務している。助教は若手研究者であると同時に、学生と教員の重要な仲介者であり、研究室事務をとりまとめる。奥の談話室には、参考図書が配架されている。西洋史学の対象範囲の大きさを反映して、英・独・仏はもちろん露・西・羅・伊・希など、西洋諸言語の図書が四方の壁を埋めている。 進学後は教室や図書館に通うのと同じように、研究室に顔をだすことが必要となる。進学後すぐの専修課程別進学ガイダンスから翌年度末の卒業証書授与まで、行事のほぼ全てはここで行なわれる。また履修のコツや教職、卒論、サブゼミなど、様々な情報がここで交換される。さらに重要事項は、全て研究室前の掲示板に貼り出されるため、研究室に顔をださないと、いろいろと困ることがおこる。研究室で同級生、先輩学生、助教等と交流し、情報交換に務めるべきだろう。 また、研究室旅行も重要な伝統行事の一つである。学部4年生が幹事となり、5月の中旬から下旬にかけて2泊3日の日程で開催される。近年では、伊東(2007年)、伊香保(2008年)、白子温泉(2009年)、湯河原(2010年)、熱海(2011年)、鬼怒川(2012年)、伊東(2013年)、箱根(2014年)、熱川(2015年)を訪れている。全教員に加え、大学院生の有志も参加するため、教員や大学院生とも個人的に話ができる良い機会である。例年、夕食後は教員を囲んで、あるいは学生同士で熱い議論が交わされる。この旅行を通じてはじめて「研究室の一員になった」という実感を抱く3年生も多いことだろう。 このほか、研究室では新入生歓迎会や卒業祝賀会が開かれ、ゼミごとに交流会が開かれるなど、学生間の交流が盛んなことも、当専修課程の特色の一つである。
卒業生は、マスコミ・出版、金融・保険、サービス、製造、商社など、各種の一般企業、国家公務員、地方公務員、高等学校の教員など、幅広い分野で活躍をしている。また例年、東京大学大学院人文社会系研究科(西洋史学専門分野)をはじめ、国内及び海外(欧米)の大学院に進学を希望する者が少なくない。